デスクワークの方こそストレッチをするべき!
デスクワークの方にストレッチを勧める理由

日本は世界一座っている時間が長い国であることを皆さんご存じでしょうか厚生労働省 e-ヘルスネット)。
それに加え、新型コロナウイルスが流行し、在宅ワークが増加したことで、座っている時間がさらに多くなったのではないでしょうか?
中には、労働時間のほぼすべてを座って過ごすという方もいらっしゃると思います。
実は、座っている時間が長いというのは、一言で言いますと最悪なのです。
日本人を対象に行われた先行研究では、1日の中で、日中に座っている時間が2時間増えるごとに、死亡リスクが15%高くなることが明らかとなりましたT Koyama, 2021)。
さらに、座っている時間が長いほど、ガンや血管系疾患、或いは糖尿病や脂質異常症の発症リスクが増加してしまいますBiswas A, 2015)。
加えて、座っているときに、腰にかかる負荷は、立っているときのおよそ1.4倍といわれていますNachemson A, 1976)。
上記のことを踏まえると、座っている時間が長いことが健康に与える影響というのは計り知れません。
一方で、業務上、頻繁に立ち歩いたりすることが難しい場合もあります。
そんな方に対して、座ったままできる対策法をストレッチに絞ってお話していきます。
デスクワークの方がストレッチをすることで得られる恩恵

座っていながらでも、腰部であったり、肩回り、足のストレッチをすることは可能であるととも、それらが前述したリスクの軽減に非常に効果的であると考えらえます。
その他にも、ストレッチを実施することで得られる副産物がありますので、今日はそれもご紹介していきます。
実はストレッチというのは、メンタル、そして睡眠にすらも良い影響を及ぼすのです。
4週間毎日ストレッチを実施することで、心身のリラックス状態を作り出すことが可能になりますMueck-Weymann , 2004)。
さらに、継続的なストレッチの実施はストレスホルモンの減少に寄与し永松俊哉 2012)、また、睡眠の質をも向上させることが先行研究で明らかとなりましたTworoger SS, 2003)。
これらの結果からも、ストレッチが持つとてつもない効果がおわかりいただけたのではないでしょうか?
実際、座りっぱなしですと、イライラしやすくなる方もいらっしゃるかもしれません。
それが影響してか、睡眠が浅く、朝起きてもまだ眠いと感じる方もいらっしゃるかと思います。
そんな方ほど、ぜひストレッチを継続的に実施してみてはいかがでしょうか?
デスクワークの方が椅子の上でもできるストレッチ
もちろん症状等にもよりますので、ご自分の痛みなどに合わせて実施していただければと思いますが、椅子の上でも簡単にでき、かつ効果的なストレッチを3選、簡単にご紹介させていただきます。
1種目30秒、理想は3セット行っていただければ、より効果を実感していただけます。
赤枠の部分を伸ばすことを意識しながら、、呼吸を忘れずに実施してみてください。



以上がデスクワークの方も、椅子の上で実施可能なストレッチのご紹介でした。
実際のところ、体も心も、自身が思っている以上で疲弊しているものです。
そこに一番気づいてあげられるのは自分です。
自分が自分を大切にすることは非常に大切ですので、ストレッチも上手に活用していただければと思います。
それでは本日はこの辺で!
最後までお読みただきありがとうございました。
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